こんにちは、HARUです。
今回のみち草きは滋賀県高島市今津町から「ザゼンソウ(座禅草)」のご紹介です。
今津町の群生地では毎年2月下旬から3月頃にザゼンソウの花を見ることができます。
この群生地は滋賀県緑地環境保全地域に指定されていて、園路以外に立ち入ることもザゼンソウはもちろん他の植物などの採取も出来ず、エリア一帯が大切に保全されています。

2025年3月15日(土)
今日は曇り後雨、気温は約6℃程と少々寒い朝です。
今津町のザゼンソウは以前から気になっていて、今回雨の予想が曇りになったことで慌てて訪れることにしました。
近くを通る国道161号線は時々利用しており、想像では群生地は山間にあるイメージだったのですが、思いの外近く161号線から数百メートルの距離でした。

それでは早速、ザゼンソウの様子を見てみましょう。
今日の草木花(ザゼンソウ/座禅草)
ザゼンソウ(座禅草)は、サトイモ科 ザゼンソウ属 の 湿地帯に自生する多年草。
北アメリカや北東アジアなどに分布し、日本ではこの滋賀県今津町の他、栃木県、群馬県、長野県、山梨などに名所があります。
開花時期は1月から3月頃で、開花時に熱を発生する特徴があり、雪解けの頃に濃褐色の花が雪を溶かして地面から顔を出す様子が見られます。
また、その名はおしべとめしべの集まりを包む仏炎包が僧侶が座禅を組む姿に見えることに由来し、季節には訪れる人の目を楽しませてくれます。
一方、独特の臭気を持つ特徴もあり、英語では、「スカンクキャベツ」とも呼ばれます。
その理由は昆虫を誘引するためと考えられています。

群生地内でザゼンソウを見る場所はおおよそ2か所に分かれています。
ここから先は、HARUが道案内をしながらザゼンソウをご紹介します。
駐車場を出て住宅地を進むと小さな橋があります。
橋を渡り、階段を降りると雑木林が広がります。

園路を進むと木々の間から群生地の様子が少し見えてきます。


さらに歩を進めると視界が開け、左手にザゼンソウの群生地が広がります。


ここがザゼンソウが鑑賞できる1つ目のエリアです。
群生地は思いの外広く奥まで続く様子が見られます。
黒っぽく点在しているものがザゼンソウの花。
緑色に見えるのは葉で、順番としては花が咲くのが先で葉が出るのは後です。


カメラをズームした様子がこちら。
黄色っぽいおしべとめしべの集まりを濃褐色の仏炎包が包み込んでいます。
仏炎包は、濃褐色にも濃赤紫にも見える微妙な色合いです。


初めて見たザゼンソウの印象は、想像とは違い黒っぽく大きく感じました。
同じサトイモ科のミズバショウ(水芭蕉)の白と全く違った見た目です。
手前のエリアから先にはまだ道が続きます。
竹林の小径を進むと左手には竹の間から覗くザゼンソウの群落が見えます。


更に先に進むと左手に橋が見えます。
この橋の付近が2つ目のザゼンソウの鑑賞エリアです。
ちなみに、橋に向かわずまっすく竹林を進むと国道161号線の脇に出ます。

橋はザゼンソウの群落の中に架けられており、左右どちらにもザゼンソウが咲きます。
橋の左側の景色はこんな風で、この向こう側が1つ目のエリアです。



橋の右側には水辺があり、水の中からもザゼンソウが顔を覗かせています。



拡大した様子がこちら。




緑と濃褐色とのコントラストが美しいですね。
こちらはザゼンソウを撮影した動画です。
ナレーションも無く、カメラ固定ですが、宜しければどうぞご覧ください。
スポット情報
滋賀県高島市今津町弘川
近くに無料の駐車場があります。
なお、ザゼンソウの群生地付近は住宅地ですので、見学される際はご配慮ください。
詳しくは、「びわ湖高島観光協会公式ホームページ」をご覧ください。
あとがき
今回の今津町のザゼンソウの群生地、結論は自宅からは少々遠くはありましたが行って良かったです。
近くを通る国道161号線を何度も利用しながら何故今まで行かなかったのかが不思議なくらいです。

2月に行っていれば雪とのコラボも見れたと思いますが、この時期の葉の緑も目に鮮やかで、より花の濃褐色が際立ちます。
残念なのはやはり天気、曇り空のせいで元々半日陰エリアと言っても彩度は低く写ってしまいます。
ちなみに、訪問の日は人を避けたくて朝早く8時頃に到着しましたが、そのおかげか人の姿は全くありませんでした。
その後約1時間半ほど滞在しましたが、その間4、5組訪れる程度でした。

葉が成長した様子も見てみたいですし、やはり雪とのコラボも見てみたいので、いつかまた訪問したいと思います。
また、近くには琵琶湖もマキノのメタセコイア並木もありますので、あわせて観光することも良い案かと思います。

メタセコイア並木には何度か訪れていますが、季節毎に表情が異なり、今は少し地味ですが雄花を付ける様子が見られます。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
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